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Pro Tools | S6 導入事例 #19
京都造形芸術大学
 
京都市左京区に広大なキャンパスを構え、1万人以上の学生が在籍する日本最大規模の芸術大学、京都造形芸術大学。多彩な学科を擁する同校で、アニメーション業界やゲーム業界を目指す若者に人気の「キャラクターデザイン学科」の本格的な音響スタジオ「アフレコ・ルーム」がICON D-Controlシステムを、Pro Tools | S6システムにリプレース。講師の田口雅敏氏、キャラクターデザイン学科教授 村上聡氏にお話を伺いました。
 
Pro Tools | S6 導入事例 #19
京都造形芸術大学
京都市左京区に広大なキャンパスを構え、1万人以上の学生が在籍する日本最大規模の芸術大学、京都造形芸術大学。多彩な学科を擁する同校で、アニメーション業界やゲーム業界を目指す若者に人気の「キャラクターデザイン学科」の本格的な音響スタジオ「アフレコ・ルーム」がICON D-Controlシステムを、Pro Tools | S6システムにリプレース。講師の田口雅敏氏、キャラクターデザイン学科教授 村上聡氏にお話を伺いました。
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京都市左京区に広大なキャンパスを構え、1万人以上の学生が在籍する日本最大規模の芸術大学、京都造形芸術大学。他の芸術大学には見られない“アートプロデュース学科”や“歴史遺産学科”など、多彩な学科を擁することでも知られ、カリキュラムや専攻の幅が非常に広いのは同校の大きな特色になっています。中でもアニメーション業界やゲーム業界を目指す若者に人気なのが、約12年前に設けられた“キャラクターデザイン学科”で、アニメーション、ゲーム、イラストレーション、CG、プロデュースという5つの領域を柱に、クリエイティブな人材を育成しています。

その“キャラクターデザイン学科”で、映像作品のアフレコや効果音収録、MAなどで使用されるのが、“アフレコ・ルーム”と呼ばれる本格的な音響スタジオです。脇にはフォーリー収録にも対応したレコーディング・ブースも用意され、コントロール・ルームは5.1chのマルチ・チャンネルに対応。“キャラクターデザイン学科”の授業だけでなく、大学としての作品制作や、他学科の作品制作でも使用されます。


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京都造形芸術大学の“アフレコ・ルーム”


そして昨年、京都造形芸術大学はこの“アフレコ・ルーム”を全面リニューアル。開設時に導入したICON D-Controlシステムを、Pro Tools | S6システムにリプレースしました。“キャラクターデザイン学科”で講師を務める田口雅敏氏は、「後継機のPro Tools | S6システムに更新するのがベストだと思っていたので、他のコンソールはまったく検討しませんでした」と語ります。

「ICON D-Controlシステムはとても使いやすく、見た目もかわいくて気に入っていたのですが、スタジオを開設した2007年2月に導入した機材なので、そろそろ更新した方がいいのではないかという話が約2年前に持ち上がりました。入れ替え工事を行なったのは昨年春のことで、本格的に運用を始めたのは、5月の終わりのことです」(田口氏)


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新たに導入された24フェーダー/5ノブ仕様のPro Tools | S6システム


新生“アフレコ・ルーム”に導入されたPro Tools | S6システムは、24フェーダー/5ノブ仕様のM40で、マルチ・チャンネル・スタジオなのでサラウンド・パンナーも搭載されています。今回、Pro Toolsもすべて入れ替えられ、HDXシステムとHD Nativeシステム、2式のPro Toolsを新たに導入。両システムはPro Tools | Satellite Linkで同期され、将来的には映画のダビング・ステージのような運用を見据えているとのことです。

「前のICON D-Controlシステムは32フェーダー仕様だったのですが、このスタジオでは音楽を扱うことはほとんどないので、フェーダーは24本あれば十分だろうと判断しました。レイアウトに関しては、あえてディスプレイを真ん中に置かずに、2マンと1マン、どちらでも快適に作業できるような配置にしてあります。また、サーフェースを台の上に置くのではなく、デスクの中に埋め込んで使用したかったので、ROCK ON PROさんにお願いして特注のデスクを製作してもらいました。このデスクは、手前にキーボードなどを置くことができ、背面のケーブル・マネージメントも凄くやりやすいので、とても気に入っています」(田口氏)


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スタジオの中核となるPro Tools | MTRX


そしてスタジオの音質を担うオーディオ・インターフェースは、新たにPro Tools | MTRXを導入。HDXシステムとHD Nativeシステムで1台のPro Tools | MTRXを共有し、モニター・コントローラーとしても活用するシステムが構築されています。

「あえてXMONは導入せず、Pro Tools | MTRXにすべてを集中させるシステムにしました。内部で自由自在にルーティングができますし、とても使い勝手の良いシステムになったのではないかと思います。それとPro Tools | MTRXは、機能が優れているだけでなく、音質も抜群に良いですね。今回、スピーカーは更新しなかったんですが、Pro Tools | MTRXの導入によってスタジオの音が明らかに変わりました。輪郭がしっかりしているというか、ぼそっと喋った声もちゃんと聴こえるんです」(田口氏)

昨年5月から本格運用を開始したという新生“アフレコ・ルーム”。田口氏は、Pro Tools | S6システムについて、豊富なビジュアル・フィードバックを高く評価しています。

「授業で使用するものですので、視覚的な情報量が多いと学生の食いつきもいいんです。ディスプレイ・モジュールには波形を表示させることもできるので、Pro Toolsの画面を見なくても音のアタリがつけやすく、ミックスがとてもやりやすい。フェーダーの操作感もICON D-Controlシステムと比べると、かなりしっかりした感じになりました。Pro Tools | S6システムがあることで、EQやコンプレッサーを本物のコンソールのようにノブで操作することができますし、授業での使いやすさにとても満足しています」(田口氏)


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写真右から、京都造形芸術大学で講師を務める田口雅敏氏、芸術学部キャラクターデザイン学科教授の村上聡氏、ROCK ON PROの森本憲志氏