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Pro Tools | S6 導入事例 #17
SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ

SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ(埼玉県川口市)は、映像ミュージアムや映像ホール、撮影スタジオ、ポストプロダクション・スタジオなどを擁する、映像をテーマにした大規模な複合施設です。2003年2月、埼玉県が県内に映像産業を根付かせるべく開設したSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザでは、撮影から仕上げ、試写に至るまで、映像作品の制作をワン・ストップで行うことが可能。埼玉県の施設ではありますが、撮影スタジオやポストプロダクション・スタジオは県外の人が商業利用することも可能になっています。
Pro Tools | S6 導入事例 #17
SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ(埼玉県川口市)は、映像ミュージアムや映像ホール、撮影スタジオ、ポストプロダクション・スタジオなどを擁する、映像をテーマにした大規模な複合施設です。2003年2月、埼玉県が県内に映像産業を根付かせるべく開設したSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザでは、撮影から仕上げ、試写に至るまで、映像作品の制作をワン・ストップで行うことが可能。埼玉県の施設ではありますが、撮影スタジオやポストプロダクション・スタジオは県外の人が商業利用することも可能になっています。
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SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザの『マルチチャンネルMA室』


SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザは先頃、音の仕上げの要となる施設、『マルチチャンネルMA室』を大幅リニューアル。老朽化したデジタル・コンソールをPro Tools | S6システムにリプレースしました。施設を運営する株式会社デジタルSKIPステーションの高田義紀氏は、導入したPro Tools | S6システムについて、「発表になった瞬間にこれしかないだろうと確信した」と語ります。

「リニューアルの5年くらい前からコンソールの入れ替えを検討し始めたんですが、最初はSystem 5に入れ替えることを考えていたんです。しかし、もうその頃になるとコンソールはモニター・セクションしか使っておらず、Artist Mixを使ってイン・ザ・ボックスでミックスすることがほとんどになっていた。Pro Toolsのトラック数も年々増加し、コンソール・ミックスしたくても物理的に難しいということもありましたしね。それにこの施設を使うのは比較的若い人が多いんですが、そういった人たちはArtist Mixすら使わず、キーボードとマウスだけですべて作業してしまうんです。そんな状況で、高額なコンソールを導入するのはどうだろうと悩んでいたときに発表になったのがPro Tools | S6システムで、見た瞬間にこれしかないだろうと確信しました。商用スタジオで使いものになるコントロール・サーフェースとなると、Pro Tools | S6システムが最適ですからね」(高田氏)


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『マルチチャンネルMA室』のPro Tools | S6システム。
64フェーダーのM40で、5ノブ仕様だが将来的な拡張を見据えてフレームは9ノブ仕様のものを導入



SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザのPro Tools | S6システムは、64フェーダーという大規模な構成で、ディスプレイ・モジュールは6面/48ch分装備。ノブ・モジュールは5ノブ仕様ですが、将来Dolby Atmosなどイマーシブ・オーディオのミックスにも対応できるように9ノブ仕様のフレームが導入されています。システムの核となるPro Toolsはカード1枚を装着したHDXシステムが3式用意され、それぞれダイアログ/音楽用、効果用、ダバー用として運用。オーディオ・インターフェースはPro Tools | MTRXを導入し、3式のPro Toolsのうち2式はオーディオ・インターフェースを共有しています。

「これまでは3式のPro Toolsをすべてコンソールに集約させていたので、Pro Tools間の音声のやり取りも簡単に行えていたんですが、Pro Tools | S6システムはコントロール・サーフェースなので同じようなことはできない。その部分をカバーする機材として今回、Pro Tools | MTRXを導入しました。Pro Tools | MTRXには2式のPro ToolsがDigiLinkで繋がっていて、もう1式のPro ToolsはPro Tools | HD MADIを使ってMADIで繋がっています。Pro Tools | MTRXにはDADmanというソフトウェアが用意されていて、内部で自由自在にルーティングできるようになっているんです。これによってPro Tools間の音声のやり取りを柔軟に行うことができ、しかもこれらがすべて96kHzで動いているというのもポイントです」(高田氏)


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新しいオーディオ・インターフェースとして導入されたPro Tools | MTRX。
2式のPro Tools | HDXシステムを接続して共有している


Pro Tools | MTRXには、3枚のDAカードが装着され、MADIカードとSDIカードも装備。モニター・コントローラーはタックシシステムのVMC-102が2台用意され、映像はSatellite Linkで同期したMedia Composerから、DNxIQを使って出力されています。

「モニター・コントローラーに関しては、Pro Toolsが3式ある大規模なシステムということを考えると、VMC-102以外の選択肢はありませんでした。2台導入したのは、メインのオペレーターだけでなく、効果さんもコントロールできるようにしたかったからで、ダウン・ミックスやテレビ/プロジェクターの遅延補正でも重宝しています」(高田氏)


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モニター・コントローラーとして導入されたタックシステム VMC-102。
2台導入され、Pro Tools | S6システムのフレームに埋め込まれている



リニューアル工事を終えてから半年が経過したSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ。新しい『マルチチャンネルMA室』の使用感について高田氏は、「Pro Tools | S6システムの導入によって操作感が格段に向上した」と語ります。

「以前、Artist Mixを使っていたときは、最後に全体のバランスを取る際にフェーダーを触るくらいで、操作の中心はキーボードとマウスだったんですが、Pro Tools | S6システムではキーボードとマウスよりも快適にPro Toolsを操作することができる。その昔、コンソールにすべてのチャンネルを立ち上げて作業していたときに近い感覚でミックスが行えます。フェーダーの感触もコントロール・サーフェースという感じがまったく無く、本物のコンソールを操作しているような感覚で、Artist Mixとは完全に別物。効果さんに必要なだけフェーダーを分けられるのも便利です。個人的に一番気に入っているのが、情報量の多さ。一瞬で操作しようとしているフェーダーが分かるんです。前は操作したいフェーダーとは別のフェーダーを触って“音が変わらない”ということもあったんですけど(笑)、Pro Tools | S6システムになってからはずっと正面を見ながら作業できるようになりました。以前は傍にPro Toolsを置いていたので、いちいち横を向いてましたからね。ようやく当たり前のことが当たり前にできるようになったという感じがします」(高田氏)


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(右から)デジタルSKIPステーションの南裕貴弥氏、デジタルSKIPステーションの高田義紀氏、
タックシステムの柳澤望氏、Avidのダニエル・ラヴェル

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