2026.4.28
Pro Tools 2026.4 リリース - 新機能

Pro Tools 2026.4では、大規模で複雑なセッションでも作業に集中できる強力な新機能、トラックピン(固定化)機能が導入されました。また、MPEG-Hイマーシブ放送規格のサポートやより正確なバイノーラル・モニタリングを実現するDolby ヘッドフォン・パーソナライゼーション機能もサポートされています。今回のリースでは、効率性を高めたレンダリング・ワークフローにより、スピーチ・トゥ・テキスト・ワークフローが進化しました。また、Pro ToolsにMassive X Playerとプレミアム・サウンド・コンテンツが追加され、ユーザー向けに新たなInner Circle特典が提供されます。
新機能の詳しい技術概要については、Pro Tools 2026.4の新機能ガイドとリリースノートをこちらからご確認ください。最新リリースの概要などについては、Pro Toolsの新機能ページ(英文)をご覧ください。
Pro Toolsを初めてご使用の場合は、無償の30日間体験版をこちらからダウンロードしてお試しいただけます。
Pro Tools 2026.4リリースに含まれるすべてのプラグイン、サウンド、その他のコンテンツの受け取り方法については、以下のビデオをご覧ください。

放送業界をはじめとするあらゆる分野で活用できる、最高水準のMPEG-Hイマーシブ・ミキシング
(Pro Tools StudioおよびUltimateのみ)
Pro Tools 2026.4は、南米やアジアの放送局で採用が進んでいるイマーシブ・オーディオ規格MPEG-Hに対応し、イマーシブ制作ワークフローを拡張します。最先端の放送およびストリーミング配信向けに設計されたMPEG-Hは、柔軟でオブジェクトベースのイマーシブ・オーディオ体験を実現します。さらに、MPEG-Hでは、制作中に幅広くインタラクティブなオーディオ・オプションを、設定することができます。選択可能なイマーシブミックス、多言語対応、ダイアログの強調、インタラクティブな空間オーディオのポジショニングなどのパーソナライズ機能が含まれます。
Pro Toolsでは、クリエイターは1つのセッション内で複数のイマーシブミックスを扱うことができるので、イマーシブ・フォーマットごとにプロジェクトを管理する必要がなくなります。Pro Tools StudioおよびUltimateには、Fraunhofer IIS 社が開発したMPEG-H Rendererプラグインが無償で含まれています。ユーザーは、Pro Toolsから直接イマーシブ・コンテンツのモニタリングやディストリビューションをすることができます。また同時にリリースされたEUCON 2026.4ソフトウェアでは、AvidコントロールサーフェスのMPEG-Hサポートも追加されています。
詳細は、ブログをご覧ください(英文)

Dolby ヘッドフォン・パーソナライゼーション機能による、より正確なイマーシブ・ヘッドフォン・ミキシング
(Pro Tools StudioおよびUltimateのみ)
Pro Tools 2026.4に搭載されたDolby ヘッドフォン・パーソナライゼーション機能により、ヘッドフォンでのDolby Atmos®ミキシングにおける精度が向上しました。Dolby ヘッドフォン・パーソナライゼーション機能は個別に測定された頭部伝達関数(HRTF)を使い、空間誤差を低減し、ヘッドフォンとスピーカーベースのイマーシブシステム間の音響変換精度を向上します。
クリエイターは、自分のスマートフォンのカメラとSonarworks社の無料モバイルアプリSoundID Toolsを使って、独自のパーソナライズ・プロファイルを作成できます。このプロファイルは、耳と頭部の形状を測定してPro Toolsに取り込み、より精緻なバイノーラルリスニング体験を作り出します。
詳細は、ブログをご覧ください(英文)

Massive X Playerと高品質なサウンド・コンテンツで制作
(Pro Tools全バージョン-年間サブスクリプションおよび永続版ライセンスで有効なアップグレードプランをお持ちのすべてのPro Toolsユーザーは、「Lo-fi&Chill Plucks」と「Haze」拡張パックも提供されます)
Pro Tools 2026.4では、Massive X Playerが搭載され、パワフルで象徴的なシンセエンジンがPro Toolsに直接統合されました。Massive X Playerを使用すれば、アグレッシブなベースやリードから、進化するパッドやシネマティックなテクスチャまで、あらゆるサウンドをデザインすることができます。
Pro Toolsのために作られた限定の拡張パックPro Tools Massive X Essentialsは、Pro Tools全ユーザーがご利用いただけます。有効なライセンスをお持ちのユーザーには、あらゆるセッションにさらなる創作のインスピレーションをもたらす、Native Insturments社のLo-fi&Chill PlucksおよびHaze拡張パックも提供されます。
Massive X Playerの詳細は、ブログをご覧ください(英文)

Bogren Digital社とCut Classic社のInner Circle特典
Inner Circleは、Pro Toolsの年間サブスクリプションまたは永続版ライセンスで有効なアップグレードプランをお持ちのお客様を対象に、プラグインやサウンドなどを無償で提供する特典プログラムです。Pro Tools 2026.4には、2つのInner Circle特典が新たに加わりました。
Bogren Digital社 Ampknob BDH III
Ampknob BDH IIIプラグインは、時代を象徴する3種類のハイゲイン真空管ギターアンプを搭載して、最小限の設定でアルバム収録対応のギター・トーンを提供します。
詳細はこちら >(英文)
Cut Classic社 Bad Math
Bad Mathは、マルチバンド・ ファズとオーバードライブを融合して、創造的かつ破壊的なエフェクトを作り出す、トーンシェイピング・ディストーション・プラグインです。大胆なサウンドデザインや実験的な制作に最適です。
詳細はこちら >(英文)

Pro Toolsでトラックピン(固定化)
トラックピン(固定化)機能を使い、1つまたは複数のトラックを選択して、編集ウィンドウの上部に固定することができます。一度固定されたトラックは、どこまでスクロールしても表示されたままになり、セッションの残りの部分は、下部で自由に移動できます。シンプルな機能ですが、日々のワークフローに驚くほど大きく影響します。
大規模なセッションでは、トラックやフォルダ間を頻繁にスクロールしたり、トラックを並べて作業するために、一時的に本来の整理構造から取り出すことがよくあります。トラックピン(固定化)機能を使えば、重要なトラックを常に視界におくことができるので、ウィンドウ操作に気を取られることなく、作業に集中することができます。この機能がどれほど有効であるかを示す、2つの典型的なケースがあります。
ガイドトラック
音楽編集でも映像編集でも、編集中に指針となる要素を常に見える状態にしておく必要があることはしばしばあります。
具体例:
これらすべては視覚的な目印となります。これらをピン留め(固定化)することで、セッションの他の部分に深く掘り下げて作業しているときでも、常に文脈を把握しておくことができます。
別々のトラックを編集
2つ以上のトラックを、照らし合わせながら編集する必要がある状況は多々ありますが、それらのトラックはセッションの中で離れていたり、別のフォルダ構造の中にあったりします。それらをまとめるためだけにセッションの構成を変更するのは、作業の妨げになり、画面を前後にスクロールする作業も作業効率を低下させます。
ピン留め(固定化)機能により、編集中に関連するトラックを隣り合わせに配置できるため、ベースやキックのトランジェントを調性したり、マルチトラックのドラムをリファレンス音源に合わせて調整したり、フォーリーやエフェクトを制作音源に同期させたり、フォルダ間のパートを比較したりといった作業が、はるかにスムーズになります。
グループをピン留め(固定化)する機能により、関連するトラック全体をまとめて固定することができます。また、特定のピン(固定化)操作に合わせて、専用のグループを作成することもできます。
トラックピン(固定化)機能を使えば、最も重要なトラックをピン(固定化)したい場所に正確にピン(固定化)できるので、大規模なセッションも扱いやすくなり、日々の編集作業が格段にスムーズになります。

Pro Tools イマーシブ・パンナー:イマーシブ・ワークフロー拡大の新たな一歩
(Pro Tools StudioおよびUltimateのみ)
新世代のイマーシブ・オーディオフォーマットに対応し、高速で最先端のパニング体験を実現する新機能 Pro Tools イマーシブ・パンナーをリリースします。Pro Tools StudioおよびUltimateユーザーに提供するこの機能により、MPEG-HおよびAudio Vivid Rendererを使ったオブジェクト・パニングが可能になります。最大9.1.6チャンネルのマルチチャンネルのオブジェクト音源にも対応します。新しいインターフェースは、操作性を重視して簡素化されている一方で、高度なプロフェッショナル・ワークフローにおいて、緻密な制作コントロールを提供します。
主なポイント
互換性に関する重要な注意事項
Pro Toolsのイマーシブ・パンナーは、現在MPEG-HおよびAudio Vivid Rendererオブジェクトでのみ動作します。Pro Toolsミキサー、Dolby Atmos、360RAには対応していません。

スピーチ・トゥ・テキスト機能の改善
(Pro Tools StudioおよびUltimateのみ)
Pro Tools 2025.6リリースでは、スピーチ・トゥ・テキスト文字起こしエンジンを搭載しました。このパワフルなツールにより、話し言葉や歌唱などのオーディオコンテンツを文字起こしし、テキストとして表示、検索、編集が可能になります。Pro Tools 2026.4では、この機能をさらに拡張しました。文字起こしデータを新規作成したファイルにそのまま反映させる(AudioSuite、Consolidate、Commit、Track Bounceの使用時など)、タイムライン上のクリップ選択を単語、文、話者ごとに分割する機能、トラックごとに文字起こしレーンの表示/非表示を切り替える機能などが追加されました!
トランスクリプションデータの転送
トランスクリプションデータは、新規作成されたファイルに自動的に転送されるようになったので、AudioSuiteプラグインの実行、クリップの統合、トラックや選択範囲の確定、Track Bounceなどの操作を行った後でも、再度文字起こしをする必要がなくなりました。選択範囲がクリップの境界で開始または終了しない場合でも、複数のクリップが含まれる場合でも、単語のタイミングデータは保持されます。
単語、文、話者でタイムラインごとに選択
Pro Tools 2025.10では、トランスクリプト・ウィンドウ内で、単語、文、話者ごとにクリップを分割する機能が追加されました。今回のリリースでは、この機能をタイムラインの選択範囲にも拡張して、複数のクリップやトラックにまたがる選択範囲を、単語、文、話者ごとに素早く分割できるようになりました。

トラックごとにトランスクリプション・レーンを表示
トラック・トランスクリプション・レーンの表示オプションは、グローバル設定です。そのため、有効にすると、トランスクリプトされたクリップが1つ以上含まれるすべてのトラックに、デフォルトでこの追加レーンが表示されます。Pro Tools 2026.4では、トラックの右クリックメニューにトラック・トランスクリプション・レーンの表示オプションが追加され、特定のトラックにのみこのレーンを表示できるようになりました。
この機能は、複数トラックの選択時にも有効です。例えば、ダイアログやボーカル・トラックのうち1つを除いてトランスクリプションを表示したくない場合は、すべてを選択して、その中の1つを右クリックし、トラック・トランスクリプション・レーンの表示オプションのチェックを外します。

ファイル名の一括変更
(Pro Tools StudioおよびUltimateのみ)
Pro Toolsのセッションでは、以前から一括名前変更(Batch Clip Rename) 機能を使って、複数のクリップやトラックの名前を一度に変更することができますが、ディスク上のオーディオファイルの名前を直接一括で変更する機能はありませんでした。Pro Tools 2026.4では、「クリップ名の一括変更」ウィンドウに、新しい「クリップおよびディスクファイルの名前変更(Rename Clip and Disk File)」 オプションが追加されました。これにより、納品用ファイルの名前を一回の操作で簡単に変更したり、ファイルを一括で整理したり、クリップとファイルの命名規則を統一したりすることが可能になります。

ファイルを直接扱う場合、当然ながら、ファイル名が重複しないこと、操作を実行するために必要な権限が設定されていることを確認することは極めて重要です。そのため、Pro Toolsでは、ファイル名変更を行う前に、必ず事前チェックを実行し、問題が検出された場合は警告が表示されます。
また、クリップリストの選択範囲に「ファイル全体」(親クリップ、太字で表示されるもの)と「サブクリップ」(太字ではないもの)が混在するかどうかも、考慮すべき重要な点です。1つのファイルに複数のサブクリップが含まれる場合があります。選択範囲にサブクリップが含まれる場合、ディスクのファイル名を変更することはできません。「ファイル全体」クリップのみを表示・処理しやすくするため、新たに「ファイル全体クリップ」および「サブクリップ」オプションをクリップリストのフィルターメニューに追加し、専用のショートカット切り替え機能も加えました。

その他の機能と強化
こちらでは、その他数々の機能と、それらが日々愛用される理由を簡単にご紹介します。
「トラックの複製」ダイアログの機能強化 ー コピーしない項目を指定

トラックコミット(Track Commit)およびMIDIを新規トラックに抽出(Extract MIDI to New Track) ー ソーストラックをミュート(Mute Souce Track)オプション

プラグインが見つかりません(Missing Plugins)ダイアログ ー テキストレポートをエクスポート

ソロモード ー 右クリック1回で設定可能

お気に入りのエラスティック・オーディオとARAプラグイン ー トラックを迅速にセットアップ

グリッド線の明るさ+不透明度 ― あらゆるテーマでクリアな編集

利用条件
Pro Tools 2026.4 リリースは、サブスクリプションまたは永続版ライセンスで有効なアップグレードプランをお持ちのすべてのPro Toolsユーザー、およびすべてのPro Tools Introユーザーにご利用いただけます。Avid Linkからアップデートするか、Avidアカウントからダウンロードしていただけます。Pro Toolsのソフトウェア・アップデート+サポートプランを更新する必要がある場合、または最新バージョンに更新したい場合は、こちらのオプションをご覧ください。また、Pro Toolsを初めてご使用の場合は、無償の30日間体験版で最新バージョンをお試しいただけます。
このリリースの詳細については、Avidアカウントでご利用いただける新しいドキュメントをご覧ください。
Dolby Atmosは、Dolby Laboratoriesの登録商標です。
MASSIVEはNative Instruments GmbHによって設計・開発されました。「Massive」という名称のみが、米国Massive Audio Inc.の登録商標です。
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