2025年4月8日
理想的な現代のニュースルーム・ソリューションは、存在しません。
それは、ストーリーセントリックのソリューションです。ストーリーが中心にあり、すべてが物語を中心に展開し、非効率なワークフローを排除し、クリエイティブなストーリーテリングを可能にするソリューションです。
あらゆるプラットフォームに対応するストーリーを作成し、必要なすべてのメディアにアクセスできるようなソリューションがあれば良いのですが。プランニング、リソース管理、機材手配を統合するソリューション。メッセージングと通知を統合して、全員が常につながっているソリューションです。
必要に応じて、編集やナレーション、グラフィックスを加えられたら素晴らしいと思いませんか?レビューと承認や、複数のプラットフォームに合わせて作成しなければならないストーリーのバージョンについてはどうでしょう?AIのサポートが受けられるとしたら如何でしょう?
しかし、それだけではありません。オンラインのプラットフォーム、ソーシャルメディア、そして放送スタジオにもストーリーを公開できるシステムを考えてみてください。さらには、そのすべてに対応するモバイルアプリがあったら如何でしょう?もし、そのようなソリューションがあれば、視聴者に優れたニュースストーリーを届けることで、間違いなく世界を動かすことができるでしょう。
ラスベガスで開催されたNAB 2025のAvidブースでは、そのようなソリューションを紹介しました。それは、現代のニュースルームが、秒単位で変化するペースの速い情報世界で競争していくには、ストーリーセントリックでデジタル・ファーストが不可欠であるというニーズに対応しています。
昨年末に、Avidがノルウェーを拠点とするストーリーセントリックの大手企業を買収した後、Avid MediaCentral と Wolftech Newsの新たな統合機能性が初めて登場しました。
WebベースのMediaCentral | Cloud UXの内部アプリとして利用可能なWolftech Newsを使い、クリエイティブなストーリーテリングを実現する「SPOG(single pane of glass):一元管理」と呼ばれるアプローチのメリットに重点をおいて、パワフルな組み合わせを紹介しました。
Avidのプロダクトマネージメント・シニア・ディレクターのレジス・アンドレは以下のように語ります。
「これは、Wolftech Newsの優れたストーリーセントリックの機能と、MediaCentralの制作能力を統合する真のストーリーセントリックのコラボレーションです。両方の長所を兼ね備えた1つのアプリケーションで、最も効率的なニュースルーム・ワークフローを実現します。ストーリーのアイデアから、あらゆるプラットフォームへの配信まで、すべてを1つのアプリケーションであらゆる場所から安全に操作することができます」
例えば、現場にいる記者には、高性能なモバイルツールが必要であることも認識しています。これにより、例えばノートパソコンを使って接続する必要なく、できる限り多くの作業を1つのデバイスで行うことができます。
Wolftech Goアプリは、そのようなレベルの機能を提供し、プランニング、作成、レビュー、メッセージ、通知の送受信、スケジュール管理、アップロードなどを実行する権限を、直接現場のチームに与えます。NABの来場者は、AndroidとiOSプラットフォームの両方と、スマートフォンとタブレット等の携帯端末の両方に対応する同アプリの豊かな機能性を目の当たりにしました。
今夏に計画されているMediaCentralとWolftech Newsの機能を統合した最初のリリースが、NAB来場者にプレビュー公開されました。
Wolftech NewsとAvidのNRCSシステムMediaCentral | Newsroom Management(iNEWS)間の深い統合も含まれます。Wolftech Newsの新しいストーリー作成機能により、記者はMediaCentral | Newsroom Managementシステムのランダウン内のアイテムに直接リンクしたストーリーを作成することができます。
NABでは、さまざまなSNSフォーマットに合わせたビデオの作成、グラフィックス合成、高度なオーディオ操作など、MediaCentral | Cloud UXの新しい編集機能のテックプレビューも行いました。
自動化と併せてAIも、ワークフローの重要な要素の1つです。これは、製品とソリューション全体にわたり、AvidのAIソリューションのフレームワークである Avid Adaで実現します。インタビューの自動文字起こしで高速ターンアラウンドを実現するAvid Ada Transcribe が、展示されました。文字起こし機能は、Media Composerでも利用可能です。さまざまなSNSやオンライン・プラットフォームに適したポストを作成する能力を含み、ソリューションのパワーと柔軟性に重点をおき、さらなるAI機能が紹介されました。最終的に何を公開するかの決定権は、記者チームが握っています。
MediaCentral Rules Engineは、レビューと承認プロセスを終えたストーリーをSNSへ自動公開するなどのワークフローの手動ステップを排除するアクションによって、ワークフローをトリガーできる自動化の側面を提供します。これは、エンジンで自動化できる多くの機能の1つです。
アクセス性に重要なMediaCentral | Cloud UXのライトモード、スポーツ向けのHDRワークフローのサポート、強化されたインジェスト機能など、あらゆる段階で効率的なワークフローに重点を置いて追加された新機能が紹介されました。
Avidのソリューションは、ストーリー作成やアセット管理といったプロセスだけでなく、編集作業や共有ストレージ、インジェストとプレイアウトまで網羅しています。
Avid | Stream IO の最新バージョンも初公開され、新たに過酷な作業環境向けに設計されたWebベースの強固なリモート・コンソールのデモが行われました。SDI、圧縮IP(RTMP、SRTなど)、非圧縮IP(SMPTE 2110)ワークフローをサポートするAvid | Stream IOは、SDIおよびIP双方の橋渡しを必要とするお客様にとって理想的なアプリケーションです。
Avidはこれらの進化を携えて、ニュースルームを理想的で合理的、かつ効率性が高く、真に協業的な環境へ変革する取り組みをリードしています。強化されたワークフロー、モバイル・アクセス、またはAIを活用した自動化を通じて、Avidのソリューションは、急速に進化するメディア環境の中で、一歩先を行くニュースルームを実現します。
Wolftech Newsの詳細は、こちらをご覧ください。
クレイグ・ウィルソン
クレイグ・ウィルソンは、放送業界で35年以上の経験を持つニュースルームのスペシャリストです。クレイグはAvidで様々な職務を経て、現在はグローバル・メディア&クラウド製品エバンジェリストであり、Making the Mediaポッドキャストのホストを務めています。
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