2025年6月23日
MediaCentralの最新バージョンには、知るべき点がたくさんあります。しかし、心配はご無用です。ここで、2025.6リリースに関するポイントのトップ5を、有益な情報を交えてご紹介します。さっそく、見ていきましょう。
ストーリーセントリックなワークフローを使って、より効率的に計画
このリリースでは、WebベースのMediaCentral | Cloud UXにWolftech Newsが本格的に連携されます。MediaCentralのメディア制作機能と組み合わせて、ストーリーセントリックなプランニング、リソース管理、ブッキング等に変革をもたらします。実は、リリース前にも関わらず、既にNAB 2025において「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
MediaCentral | Cloud UXとWolftech Newsの連携
この組み合わせは、プランニング、リソース管理、機材ブッキング機能を統合しています。メッセージングと通知機能を統合して、常に全員と連携できるようになりました。あらゆるプラットフォーム向けにストーリーを作成できるだけでなく、追加された新機能を使って必要なすべてのメディアにアクセスし、アセットをドラッグ&ドロップして、ストーリーにリンクすることができます。さらに新しいWebベースのスクリプト・エディターでは、MediaCentral | Newsroom Managementのランダウンに直接書き込むこともできます。
レビューと承認を行い、AIを使って作成するすべてのストーリー・バージョンを、複数プラットフォームに合わせて最適化することができます。また、オンライン・プラットフォーム、SNS、そして放送スタジオにも自動でパブリッシング可能です。
Wolftech Goを使ってモバイル利用
上記のすべてはWebベース・アプリのMediaCentral | Cloud UX経由で安全に利用可能ですが、高性能なモバイルアプリもご利用いただけます。Wolftech Go(NAB 2025でTV Techの「ベスト・イン・ショー」を受賞)は、iOSとAndroidの両機器に対応し、いる場所に関係なくチーム間の同期を可能にし、ストーリーの最新情報を把握することができます。最も効率的なワークフローを実現するこのソリューションにより、現場の報道チームは技術面ではなく、ストーリーのクリエイティブな部分に集中することができます。
Wolftech Goモバイルアプリ
現場のジャーナリストが、ノートパソコンを使って接続するのではなく、可能な限り多くの作業を1台のデバイスで実行できるような高性能のモバイルツールも明らかに必要です。
Wolftech Goアプリは、プランニング、作成、レビュー、メッセージ、通知の送受信、スケジュール、アップロードなど、現場のチームが直接実行できるようなレベルの機能を提供します。イベントの来場者には、AndroidとiOSの両プラットフォームで、スマートフォンから大型の携帯端末まで、さまざまなデバイスに対応するアプリが提供する機能の奥深さをご覧いただきました。
スマート・パブリッシング機能で自動化を推進
MediaCentralスケジュール・エンジン
MediaCentralには以前から、Avid Ada TranscribeによりAIが搭載されています。そして今回、テキストを異なるフォーマットに書き換えるWolftech Newsのスマート・パブリッシング機能がさらに強化されています。
しかし、MediaCentralが新技術を活用してワークフローを推進しているのは、それだけではありません。MediaCentral ルール・エンジン(フルにカスタマイズ可能な自動化処理のパワフルツール)が、MediaCentralスケジュール・エンジンと統合されました。ワークフローから日常タスクを取り出して、ニュースルームのニーズに合わせたスケジュールに従いジョブを処理します。これは、チームを効率的に連携させることができるもう1つのパワフルな組み合わせです。
HDRサポートで作業の迅速化
これまで紹介してきた、MediaCentralとWolftech、MediaCentralルール・エンジンとMediaCentralスケジュール・エンジンなどの機能や構成を「ダイナミック・デュオ」と呼ぶことができます。では、他にダイナミックなものは?今回は、ハイ・ダイナミックレンジ(HDR)動画のサポートによる高画質動画処理について紹介します。
MediaCentral | Cloud UXにおける新しいHDRディスプレイ
MediaCentral | Cloud UXでは、未編集のラッシュ素材でも、 シークエンスでも、HDR素材を使用する時、ビデオ・プレーヤーに読み込む際に画像表示がハイライトされて見やすくなりました。また、HDRまたはSDR素材を検索して、必要な素材に素早くアクセスすることができます。
ライトテーマ&レイアウトのアップデートでランダウンをカスタマイズ
ニュースが秒単位で変化するハイペースな世界で競争するためには、ストーリーセントリック、デジタルファーストが不可欠です。MediaCentralは、この現代のニュースルームのニーズに対応します。番組放送が、この取り組みの重要な要素であることに変わりはありません。そして先に強調したように、Wolftech NewsとMediaCentral | Newsroom Managementを連携する新しいワークフローも重要です。
さらに、MediaCentral | Cloud UXのランダウンアプリでは、新しいレイアウト・オプション、タイミング表示機能を加えて、ストーリー内でセグメントの移動が簡単になりました。また、新しいライトテーマ、アクセシビリティ・オプションの改善など、ユーザーが個別に選択可能な機能も確認できるでしょう。
MediaCentral | Cloud UXのライトテーマ
まだまだ続けられますが、ちょっとお待ちください。5つの点を紹介すると言ったので、ここまでにしましょう。
今回のリリースは、Avidがより効率的で、真にコラボレーティブな環境へのニュースの変革をリードしていることを示す、最新の証です。ワークフローの強化、モバイル・アクセス、AIによる自動化などを通して、Avidソリューションは、急激に進化するメディア環境の中で、一歩先を走り続けるニュースルームを実現します。
詳細は、MediaCentral 製品ページをご覧ください(英文)
クレイグ・ウィルソン
クレイグ・ウィルソンは、放送業界で30年以上の経験を持つニュースルームのスペシャリストです。クレイグはAvidで様々な職務を経て、現在はグローバル・メディア&クラウド製品エバンジェリストであり、Making the Mediaポッドキャストのホストを務めています。
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