2024年12月1日
近頃、メディア・ワークフローに関する話の中心は、“AI”の2文字です。AI — すなわち「人工知能」が、Avid AdaによりMediaCentralに搭載されました。
Avid Adaは、Avidが数々のAI対応ソリューションを構築するためのパワフルなフレームワークです。MediaCentral 2024.10の新機能には、文字起こしサービスのプレビューが含まれますが、これはほんの始まりにすぎません。
ワークフローの効率性を向上し、より多くのストーリーをより多くのプラットフォームへより迅速に配信するための機能を搭載した、今回のリリースの新機能を簡単にまとめました。
MediaCentral 2024.10の主な新機能
MediaCentralルール・エンジン
MediaCentral | Acquireインジェスト・コントロール・アプリの機能強化
編集機能の改善
ユーザーの手元にさまざまなツールを提供する強力なWebベース・アプリケーション、MediaCentral | Cloud UX内のテックプレビューとしてリリースされた新しいトランスクリプト・タブが追加されました。文字起こしは、要求に応じてユーザーが手動で作成することも、自動的に作成することも可能です。
文字起こしウィンドウで、トランスクリプトを確認し、クリップの再生中に話された言葉をハイライトするオプションを選ぶことができます。単語をクリックすると、動画内のその場所へ直接移動します。スピーカーが識別されるので、インタビューの中で複数の人が話している場合でも、誰がいつ、何を言ったかを簡単に判別することができます。また、スピーカーの名前を変更することも可能です。
メディアの取り込み中に、クリップの文字起こしを開始できます。いわゆる、“追いかけ再生”です。また、トランスクリプトに含まれる情報は、すべて検索可能になります。これにより、Avid AdaサービスをローカルのMediaCentral環境で実行しながら、素材を素早く探して、送出までの極めて重要なプロセスを加速することができます。
前述の通り、パワフルな新しいルール・エンジンにより、文字起こしのプロセスを自動化することができます。管理システムの一部であるルール・エンジンは、MediaCentral | Production ManagementまたはMediaCentral | Asset Managementシステムでタスクを自動化することができます。
MediaCentralは、ジャーナリストに超高速ワークフローを提供します。iNEWSクライアントは、長年にわたり、その原動力となってきました。この堅牢で信頼性の高いクライアントは、ニュースチームが切望する優れたスピードと使いやすさをすべて保持しながら、現代的で新鮮かつ魅力的な外観にアップデートされました。また、ライト/ダークモードが搭載されましたが、伝統を重んじるならばオリジナルの外観のままでも使用できます。MediaCentral | Cloud UXのランダウン・アプリも新たに強化されました。
MediaCentral | Cloud UXは、動画に関してより多くの編集機能を提供しています。前回のリリースでは、オーディオ波形が追加され、波形を拡大してさらに詳細なオーディオ調整が可能になりました。また、新しいエフェクトも加わりました。“Dip to color” により、ジャーナリストはニュース報道で非常によく見られる白いフラッシュのような、色彩にとんだトランジションをショット間に配置することができます。
また、インジェスト・コントロール・アプリのMediaCentral | Acquireも、新しいリリースの機能強化により恩恵を受けています。タイムラインで、レコーディングの調整が可能になりました。例えば、直接ドラッグ&ドロップ操作で簡単に収録を延長したり、開始や終了時間を変更したりすることができます。追加ユーザーの承認機能も導入されました。
今回のリリースは、MediaCentralの最新長期保守(LTM)バージョンです。2022年に始まったプログラムにおいて、ユーザーに安定したアップグレード・パスを提供する3回目のリリースです。定期的に行われる機能リリースは、次のLTM版リリース時に追加されます。
MediaCentral | Production Management でのサポートに加えて、MediaCentral | Newsroom Management とMediaCentral | Asset Managementでも多要素認証(MFA)がサポートされた今回のリリースでは、セキュリティも引き続き最優先事項です。
MediaCentralが、ニュースおよび制作チームをどのように強化できるか、今すぐご覧ください!
詳細は、MediaCentral製品ページをご覧ください(英文)
クレイグ・ウィルソン
クレイグ・ウィルソンは、放送業界で35年以上の経験を持つニュースルームのスペシャリストです。クレイグはAvidで様々な職務を経て、現在はグローバル・メディア&クラウド製品エバンジェリストであり、Making the Mediaポッドキャストのホストを務めています。
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