Media Composer 2024.6 新機能
Media Composer 2024.6では、文字起こしが強化されました。また、Media Composerへの、Pro Toolsセッションファイル(PTXM)のエクスポートに続いて、インポートが可能になりました。その他、マーカーの色とフィールドが追加されるなど、使いやすさが向上しています。
INDEX
文字起こしツールはインターフェースにドッキングでき、クリップの文字起こしに直接アクセスできます。[ツール] メニュー > [文字起こしツール] を選択してください。ツールを開くと、その後新しいクリップがソースモニターに読み込まれるたびに、リアルタイムでタイムコードと話者IDがついた文字起こしを表示します。
現在のところ、文字起こしツールは一度に一つだけ開けます。
デフォルトでは、文字起こしツールはソースモニターのプレイカーソルと連動し、再生中には現在の再生位置を太字の緑文字で表示します。文字起こしツールの中の文字をクリックするとクリップの再生位置がその場所に移動し、文章を選択するとソースモニター内の該当する位置にIn/.Out点がつきます。In/Out点がついたら、インサート(V)またはオーバーライト(B)を使ってシーケンスに編集できます。パネルの左下にあるギャングボタンをクリックすると、文字を選択したときにソースモニターの再生位置を連動するかどうかを切り替えられます。Offにすると文字を選択しても再生位置は変わりません。
文字起こしツールでは、パネルの左下にある検索フィールドで、文字起こし内の言葉を検索することもできます。検索フィールドの右横の矢印ボタンかショートカットを使うことで、次の言葉やフレーズに移動できます。
話者IDの調整と変更
Media Composer 2024.2以降では、文字起こしをエクスポートするときに話者IDがつけられます。文字起こしツールではこの話者IDを表示することができ、さらに名前を変更することもできます。
話者IDを変更するには、話者IDをダブルクリックして新しい名前を入力してください。話者IDを右クリックすると「Identify Speaker」と「Correct Speaker ID」という2つのオプションが表示されます。「Identify Speaker」を選択すると、そのプロジェクト内で以前に認識された話者IDが表示され、「Clear Name」または「Rename」を選択することで、話者IDをダブルクリックしたときと同じような挙動を選択できます。何人かが同時に話していたり、声質を誤認識して間違った話者IDを付加してしまっている場合には、「Correct Speaker ID」で話者IDを修正できます。話者が異なるのに同じ話者IDがついている場合には、「Add New Speaker」を選択して新しいIDを追加できます。
Media Composer 2024.2以降では、文字起こしをエクスポートするときに話者IDがつけられます。文字起こしツールではこの話者IDを表示することができ、さらに名前を変更することもできます。
話者IDを変更するには、話者IDをダブルクリックして新しい名前を入力してください。話者IDを右クリックすると「Identify Speaker」と「Correct Speaker ID」という2つのオプションが表示されます。「Identify Speaker」を選択すると、そのプロジェクト内で以前に認識された話者IDが表示され、「Clear Name」または「Rename」を選択することで、話者IDをダブルクリックしたときと同じような挙動を選択できます。何人かが同時に話していたり、声質を誤認識して間違った話者IDを付加してしまっている場合には、「Correct Speaker ID」で話者IDを修正できます。話者が異なるのに同じ話者IDがついている場合には、「Add New Speaker」を選択して新しいIDを追加できます。
サブクリップとグループクリップの参照の挙動を設定するには、以下の方法に従ってください。
サブクリップとマスタークリップの文字起こしをマスタークリップから参照するには:
2. [文字起こし] 設定ウインドウから[サブクリップ/グループクリップ] のプルダウンメニューを開き、[マスタークリップの文字起こしを使用] を選択します。
デフォルトは [尋ねる] (Ask)です。
サブクリップとマスタークリップの文字起こしをマスタークリップから参照させないようにするには:
このオプションが選択されていると、サブクリップやグループクリップの文字起こしはマスタークリップとは独立した形で実行されます。
デフォルトでは、Media Composerはプロジェクト内のすべてのメディアを対象に文字起こしを実行します。しかし、音楽やエフェクト、オーディオが存在しないカメラメディア等には、そもそも文字起こしは必要ありません。ビン毎に文字起こしの実行を設定することで、マシンのリソースを適切にコントロールできます。
「文字起こしからビンを除外する」
ビンを右クリック > [文字起こしインデクシングに含める] または [文字起こしインデクシングから除外] を選択できるようになりました。インデクシングの状態は、ビンコンテナサイドバーの、各ビンの右横に[Transcription On] または [Transcription Off] と表示されます。
Pro Toolsセッション(PTXM)をMedia Composerにインポート
Pro Toolsから、Media Composerにそのままインポートできるセッションファイルを作成できるようになったことで、より早く、効率的な作業ができるようになりました。2つのアプリケーション間のデータ互換をより向上させるための、現在進行中の開発プロジェクトの一環です。Pro Toolsでは、セッションは「Media Composer互換セッション」として保存でき、新しい拡張子「.ptxm」が付きます。
PTXMファイルは、ソースブラウザーからインポートすることもリンクすることもできます。または、ファイルをビンに直接ドラッグするとインポートされ、option +(macOS)/ Alt +(Windows)ドラッグするとリンクされます。PTXMのインポートとリンクの違いは、メディアの扱われ方の違いです。PTXMをインポートすると、Media Creation設定に従い、Media Composerが管理するメディアとしてインポートされます。リンクすると、ファイルは現在の場所から再生されます。PTXMファイルをビンに取り込むと、シークエンスが作成されます。
PTXMファイルには、以下のものは含まれません:
Media Composerのマーカー色にパープル、バイオレット、ピンク、デニム、フォレスト、オレンジ、ゴールド、グレーが追加され、全16色になりました。また、[マーカー名] フィールドが [マーカー名] と [ユーザー] に分かれました。
下位互換という意味では、XML出力が最適です。以前のバージョンのMedia Composerで開いたときは、新しい色は以前の8色にマッピングされ、[ユーザー] の情報は[マーカー名] に統合されます。TXTファイルでエクスポートして以前のバージョンで読み込んだ場合は、マーカー色はデフォルトの単色に置き換わり、[マーカー名] は無視されます。
ボリュームとパンのオートメーションがサブフレーム単位で記録できるようになりました。より正確なオートメーションが記録でき、Pro Toolsとの互換性も高くなります。言葉のトリミングや音楽編集においても、より正確な編集が実現できます。
サブフレームオートメーションは、これまでのフレームベースのオートメーションと同じようにトラックコントロールパネルからボリューム/パンをクリックすることで開始できます。サブフレームでキーフレームをつけるには、Shift +Command + Option(macOS)または Shift + Ctrl + Alt(Windows)を押すと、「+」のついた手のアイコンが表示されます。この状態でフレーム間をクリックすると、キーフレームが付きます。Command + Option(macOS)またはCtrl + Alt(Windows)ドラッグするとキーフレームのタイミングを左右に移動できます。Option(mac)またはAlt(Windows)ドラッグすると、フレームの位置にスナップします。
継続的な取り組みの一環として、Avid はオープンソース・コミュニティに参加し、ユーザー向けに OpenTimelineIO (OTIO) 機能をサポートしています。EDL (Edit Decision List) と同様に、OTIO は人間が読めるインターチェンジ・フォーマットで、マスター クリップの長さとシーケンス内の配置を規定します。ただし、EDL とは異なり、OTIO ファイルには複数のビデオトラックとオーディオトラックが含まれる場合があります。この形式は主に、迅速なターンオーバーのために拡張可能で簡単に変換できるシステムを必要とする VFX およびオンライン ワークフローを対象としています。Media Composer から OTIO ファイルをエクスポートする場合、ディゾルブなどの最も基本的なエフェクトのみが含まれます。
OpenTimelineIO(OTIO)ファイルはリストツールからエクスポートできます。
OTIOファイルをエクスポートするには:
3. [リストを保存] ボタンをクリックし、.otioファイルを保存します。
Media Composer EnterpriseとMedia Composer Ultimate、Avid | Edit on Demandで、[ツール] メニューからAvid Huddleを使用できます。
Avid Huddle のライセンスを取得し、Avid Link および MyAvid 経由で有効にすると、Media Composerから出力された SRT ライブ ストリームを Microsoft Teams に直接送信できます。Media Composer での作業をリモートで「肩越し(over-the-shoulder)」に表示することにより、制作チームのメンバーは使い慣れた共同作業環境で進行中の作業を共有し、リアルタイムのフィードバックを提供できます。
セッションの参加者は、高品質でフレーム精度の高いビデオを表示するだけでなく、ビデオ上に注釈や描画を作成したり、特定のタイムコードでコメントを追加したり、Media Composer でマーカーとして使用するための TXT ファイルや PDF としてエクスポートしたりすることができます。 これには、タイムコードベースのコメントと描画のスクリーンキャプチャが含まれます。 セキュリティも優先事項であり、これらのユニークなトークン暗号化ストリームは傍受したり記録したりすることができず、そのデータはどこにも保存されません。セッションが終了すると、メディアは残りません。 Avid Huddle のインストールと使用の詳細については、『Avid Huddle Setup and User Guide』をご参照ください。(Avid Knowledge Base )
Media Composer First
無償
Media Composer
年間サブスクリプション
36,300円(税別)
Media Composer Ultimate
年間サブスクリプション
75,700円(税別)
Eメール設定 | © 2025 Avid Technology, Inc. | 利用規約 | プライバシーポリシー