マーク・ウルセリがグラミー®賞に
Avid VENUE | S6Lを選んだ理由
2024.3.6
2024年2月4日、ロサンゼルスで第66回グラミー®賞授賞式が開催され、ライブサウンドは、その忘れがたい体験を提供する上で重要な役割を果たしました。
グラミー®賞受賞ミキサーであり、グラミー®賞プレミアセレモニーのフロント・オブ・ハウス(FOH)エンジニアであるマーク・ウルセリに独占インタビューを行い、マークがAvidを選んだ理由を伺いました。マークは、S6Lが、このショーを担うコンソールとして、ショー全体を通してどれほど信頼性が高く、オーディエンスに最高のサウンドを提供できたかを語ってくれました。

GRAMMYs® 2024 でのフロントハウス
グラミー®賞授賞式でAvid VENUE | S6Lでミキシングをしていたときの最大の課題はどうようなものでしたか?
そうですね、最大の課題は、ショーのペースが速く、何が起こっているのかに完全に集中し、すべての動きを予測しなければならないという点です。コンピューターにPDFスクリプト(バックアップとして紙のコピー)があり、PDF注釈機能を使用して、手動で実行する必要があるショーの最も重要なミュート、ミュート解除、またはその他の変更を丸で囲んでいます。スナップショットは、ステージが大きく変わる(アーティストが変わる)とき以外は使いません。私にとって最も重要なことは、どのマイクがどこにあるかを知ることです、なぜなら、この授賞式では、ステージ上のマイクからハンドマイクへ、メインステージのアーティストからサイドステージのアーティストへ、などと飛び回るからです。誰かがミュートになっているマイクに向かって話し始めないように、基本的にはその動きを予測しなくてはならないのです。観客がすべてを把握している中で行うライブ環境としては、起こりうる最悪の事態の1つです。さらに、ミックス自体は異なったものを使いますがインターネットにも配信されますし、会場内で起こることは、そういった放送/配信にもある程度影響しますので、その点も課題の一つだったと言えるでしょう。
FOHにS6Lを選んだ理由をお聞かせください。
私にとって当然の選択です!
まず、その仕組みとサウンドが大好きであることもありますが、最も重要なのは、私自身が、それをよく理解していてすぐに操作できるということです。Pro Toolsを20年以上使っている事も関係しているでしょう。特に多くのことが起こりうる重要なライブショーのミキシングをする際、そこで使用するコンソールは、本当に快適に使える慣れ親しんだものでなければなりません。私は多くのコンソールでミキシングしてきましたが、そういった機会のたびにS6Lを使っており、例えば、グラミー®賞の授賞式、ホワイトハウスのコンサート、さらにはツアー等の大きなショーでは必ずS6Lをリクエストしています。
実際、私とこのコンソールとの関係は、10年以上前の2011年か2012年頃、ルー・リードとのツアー中にVENUE Profileでミキシングをしてから始まりました。私はルー・リードのFOHエンジニアとして7年以上一緒に仕事をしてきましたが、彼と一緒に行ったすべてのツアーにはFOHとして、Venue Profileが使われていました。ProfileからS6Lへの移行は、操作性が継続されたことで素早く習得することができたため、すごく容易でしたし、なにより私はこのデスクが大好きなのです。
レイアウトは、大きなアワード関連のショーやその他のさまざまな大規模なショーで、私が最もよく使う機能の1つです。グラミー®賞のようなショーでは、150以上のチャンネルを持つことになり、ページングすることはできません。常に目の前に使いたいものを用意しておきたいのです。レイアウトの使い方には自分なりのコツや方法があるのですが、S6Lは自分のニーズや要望に合わせてカスタマイズできるので、一番使い心地のよいデスクだと言えます。つまり、素晴らしい音質で、インターフェースも優れており、とても使いやすというのが使い続けている理由です。
S6Lのお気に入りの機能を教えてください。
今も述べたように、レイアウトが私の最も好きな機能です。レイアウトは、私にとって最も重要なことであり、チャンネルがたくさんある場合、サブメニューや入力チャンネルや出力チャンネルの中で迷子にならずに、いつでも必要なチャンネルにすぐにアクセスできることが最も重要なことです。

マークのレイアウト
他に気に入っているのは、デジタルデスクの特徴をアナログデスクのような感覚で使えるという点です。具体的には、デジタル・コンソールであるS6Lのチャンネルストリップを、アナログデスクのチャンネルストリップのように反応させることができるため、迅速なサウンド・チェックに非常に便利であるということです。
デスクに組み込まれているMaster Touch Screen (MTS)モニターと外部接続モニター、2台のビデオモニターを使えるのも便利で、1台で特定の何かを見ながら、もう1台は別の、よりチャンネル固有のものなどのチェックにあてています。ニアフィールドとヘッドフォンのA&Bモニタリングパスを持てる点も良いですね。
そしてVCA!!これについては必ず触れなければいけない点です。私はVCAを重視しています!!私はプログラム全体をVCAでミックスすることが多く、個別のチャンネルをフェーダーで操作することはめったにありません(その場合は、通常、VCAをスピルしてからミキシングします)。S6Lでは、他の8つのVCAしか設定できない多くのコンソールと異なり、好きなだけ作ることができますし、ショーのミキシング、特にグラミー®賞のようなアワードショーでは、複数のバンドやアーティストをミックスすることがわかっているので、受賞スピーチやチェチェ・アララが率いる信じられないほど素晴らしくて超タイトな18人編成のハウスバンド、さらにはホストマイクに対しても、VCAを多用しています。ハウスバンド全体を任意のVCAに設定しつつ、ゲストバンドを別のVCAに入れておくこともできます。スピーチの合間や後にバンドをフェードインまたはフェードアウトできるように、バンドのVCAを用意しているのです。
ライブサウンドテクノロジーの未来についてどうお考えですか?
ライブサウンドテクノロジーは、これからも進化していくと思うので、その将来にとてもワクワクしています。なぜなら、私たちの仕事やライブそのものに関しては、AIが他の業界で起こしているような形では浸食することのできない、数少ない側面になると感じるからです。ですから、人がライブ・パフォーマンスを行うこと、そしてそれをサポートするS6Lがどんどん進化することを楽しみにしています。ソフトウェアの新しいアップデートは素晴らしく、私はとても気に入っています。デスクの安定感も素晴らしいです。つまり、大きなショーを運営する必要がある際に安心感を与え、それらの機材が我々の背中を後押しし、トラブルが起きないことを確信できるための技術の向上、それが最も重要なことです。そしてもちろん、音質も重要です。S6Lはすでに素晴らしいサウンドですが、より良いサウンドのルーム調整ツールなど、さまざまな他のPA会社から行われている多くの改善により、より良いサウンドのPA環境が整ってくると思います。
グラミーは、The National Academy of Recording Arts & Sciences, Inc.の商標です。
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